緩くいこうぜ、人生長いんだ。

30代、適当に生きようぜ。

弱さは強さ

昨日、お客さんの上司と飲みに行った。

その方は凄くキャラが濃いというか、自分に自信がある課長さんで、私は最初苦手だった。でも、話をしていくうちにその人の良さや考えの深さに惹かれ、先方が私を気に入ってくれていることもあり、かなり親しくさせてもらっている。

 

そんな中で、お互いの過去の話になった。

私は、幼少期は海外で過ごしていたこともあり、かなり不安な日々を過ごしていた。そこから色々あり、7年ほど前に会社を休職している。自分としては、あまり良いこととは捉えていない。むしろ、自分の弱さ、ある意味では恥ずべき点として捉えている。

そんな話をすると、実は課長さんも幼少期は良い家庭環境で育ったとは言えず、30代前半でうつ状態になり、会社を休職していた経験があるそうだ。一言でいえば、それまでは不幸だったと語っていた。

でも、休職期間中に自分自身をゼロから積み上げることを決意し、様々なことを吸収しながら今に至る。だから、今から振り返るとその過去は自分にとっては良かったのだと語っていた。

 

過去を正当化することが良いかは人によるのでここでは語らないが、その話を聞いて、自分が今まで自分の弱さと捉えていた点は、もしかしたら大きな強さなのかもしれないと考えるようになった。

私が経験したことは、当時の私にとっては辛かったし、今振り返ってもあまりいい思い出ではない。でも、そんな経験をしている人は、実は少ないのかもしれない。あるいは、そういった経験をしても、それを振り返って咀嚼している人は少ないと思う。

そう考えると、私は自分の経験から多くのことを学べているということになる。人はなぜ傷つくのか、独りになる辛さ、それを抱えて生きることの大変さなどを学んで、実感している。それらを知っているのと知らないのでは、人に対する接し方に大きな違いがある。

私がこれまで自分の弱さと思っていたことは、「私らしさ」を形成する大事な要素なのかもしれない。そう捉えると、その弱さこそ、私の強さなのかもしれない。弱さこそ、強さなのだ。

 

飲み会の帰り、そんなことを思いながら帰宅していると、今までの経験もそんなに悪いものじゃないかもと思えた。全てを許すくことはできないし、肯定することもできない。でも、せめてそれを、ずっと憎んだりマイナスに捉えるよりは、プラスに捉えられた方が建設的だと思うのだ。