緩くいこうぜ、人生長いんだ。

30代、適当に生きようぜ。

モノと状態

 

自分の興味関心の範囲が、モノではなく状態なのではないかと思うようになってきた。

つまり、何か具体的に目に見えるモノを集めたり手元に置いたりするのが好きなのではなく、自分が好ましい状態になっていることを志向する。

例えば車を買うとして、私の興味対象は車自体、つまり「具体的にどの車種を買おうか」ではなく、車を保有した状態、つまり「車を持ってどのような生活をしているか」に向いている。だから、お金の計算や車で行ける範囲、できることについてはよく調べ、考えるものの、車種や燃費、車にかかる費用なんかはあまり考えない傾向がある。

思えば家を買うときも、家の内装や間取りはそこまで気にしなかった。代わりにローンを組んだ場合の返済額や生活についてよく考えていたように思う。だから、最初入居したときは「なんか思っていたのと違う」という感覚になり、家を買ったことを後悔したりもした(結局今は満足しているけど)。

この性質は、よく言えば目の前の事柄に捕らわれずに視野を広く・先まで持っていると言える。一方で、具体的なモノに興味がなくしっかりと調べないので、いざモノが手に入ると家の例のように「なんか違う・・・」となりかねない。要は頭でっかちなのだ。

 

では、どうするべきか。一つは、モノに興味のある人と組むこと。私が状態について考え、もう一人がモノについて考える。そうすれば、かなりバランスの取れた意思決定ができると思う。ソニーAppleの創業者が二人組なのも、互いの興味・役割が異なるためにバランスが取れていると聞く。自分の苦手なことは得意にな人にやってもらうというのは、当然いい手だろう。

もう一つが、自分の中でモノへの興味をもう少し持つこと。状態について考えることは、自分の好きで得意なことなので、当然それをメインに考えていて良い。一方で、最低限はモノについても興味を持って調べる。別にめちゃくちゃ深くまで調べる必要はないが、実際にモノが手に入った後に後悔せず、納得して日々を送れる程度には調べる。

 

この違いは、もしかしたら右脳と左脳的な分類にもなるのかもしれない。右脳は感覚、左脳が論理なのだとしたら、状態が右脳、モノが左脳なのかもしれない。そうすると、私は右脳派ということになる。本当にそうなのかなとも思うが、大事なのは両者のバランス。どちらかに偏りすぎることなく、得意を活かしつつ苦手も補っていきたい。