ない物ねだりの日々を生きる
先日、大好きなharuka nakamuraさんの名曲『アイル』のLIVE映像がYouTubeにアップされていた。
福岡県糸島のゲストハウスbbb hausで開催されたシークレットライブ。
ギタリストの田辺玄さんと、ボーカリストのMedowと共に演奏する『アイル』は、原曲以上にやさしく、神秘的な雰囲気を漂わせている。
(原曲)これも岩倉しおりさんの映像がいいんだ~
LIVE映像を観ているなかで、昔自分が憧れた生活とはこのようなものではないかと思ってしまった。つまり、手触り感のあるモノや音楽に囲まれて、沈みゆく夕日を眺めながら誰かと語らうこと。無理に自分を繕うのではなく、自然体で過ごし、優しい気持ちで一日を終えること。心が満たされる感覚というか、温かい何かに包まれているような感覚。そんな日々に、憧れていた気がする。
では、今の生活と比べるとどうか。
正直、大きく離れているように思える。幸い仕事はそこまで忙しくなく、世間一般では良い給料をもらっている。生活には何不自由していない。一方で、どこか満たされない感覚というか、焦燥感のようなものもある。その原因はまだ分かっていないのだが、心が満たされないような感覚がずっとある。
じゃあこの『アイル』のような生活を送れればそれは満たされるのか。
それは分からない。そのような生活を実現したらしたで、今度は新しい不満足が生まれて、また苦しむことになるだけかもしれない。結局、憧れとはないものねだりなのだ。
であれば、私がやるべきことは、ないものねだりを止め、今あるモノに感謝をし満足することなのではないか。足るを知り、心を落ち着かせて日々に感謝をして生きる。そうすれば、この喧噪の中でも、満たされるのかもしれない。
生きるというのはないものねだりの連続だね。
あれも欲しいこれも欲しいと思って、追い続けて、いざ手に入れてみたらなんか少し違って、むしろそこからがスタートで。それが楽しいという人もいるだろうし、そういう側面もあるのだが、どうやら私は違うようだ。
誰かを羨んだり妬んだりすることなく、自分のペースでもっとゆっくり生きたいものだ。