緩くいこうぜ、人生長いんだ。

30代、適当に生きようぜ。

親の躾の大切さ

 

子育てをしていると、大きな課題を抱えることになる。それが躾(しつけ)だ。その子がどのような人間になるか、どのような人生を送るか、しつけは子供の人生の基盤を作る。だから間違いなくしつけは大切だ。だが、どうするのが正解か分からない。特に昨今は怒らない育児なんてものがもてはやされていることもあり、自分の子供ですらどう躾けていいのか判断に迷うことがある。

 

先日、子供を連れて近所の大きな公園に遊びに行った。大きな遊具があり、子供が沢山いる。その中の一人-3歳前後の男の子-が、遊具についているハンドルから離れたくないと駄々をこねていた。その駄々のこね方が尋常じゃなく、とにかく泣く、叫ぶ、ハンドルから手を離さない。他の子が「じゅんばんだよ」「みんなでつかうものだよ」と言ってもお構いなし。とにかく自分のわがままを通したがる。

それ自体はまぁよくある光景ではあるのだが、問題はその親。駄々をこねる子供に対して、「変わってあげようね」「そうだね、ハンドルやりたいよね」と声をかけることしかしない。挙句の果てに子供が他の子を蹴ってしまっても、怒ることなく終始その調子。結局30分くらいその子供がハンドルを占有して、満足したのか帰っていった。

 

その後、お昼を食べにショッピングセンターに行き、お弁当を買って屋上で食べることにした。ようやく見つけた席の隣では、二組の家族が一緒にうどんのテイクアウトを食べていた。子供は7~8歳くらいの女の子から2歳児くらいまで計4人。子供たちは先に食べ終わって遊んでいて、親だけがうどんを食べていた。

うどんを食べ終わると、親が残ったつゆを植木に流して捨て始めた。困った様子もなく、さも当たり前のように。その後戻ってきた子供は、こちらの席にぐいぐい来る、落ちたものを拾ってあげてもお礼の一つも言わない。もちろん、親も特にお礼は言わなかった。

 

冒頭に書いたとおりしつけは大切だ。親のしつけの如何によって子供の人格や行動に大きな影響を及ぼす。だがその親自身のしつけがなっていないと、子供へのしつけも適切にできない。

遊具を占有して迷惑をかけているのであれば無理やりにでも子供をどかす。ましてや他の子を蹴ってしまったなら謝る。自分で食べたゴミは持ち帰る。モノを拾ってもらったらありがとうと言う。当たり前のことを当たり前にやる。それすらできない人に躾なんでできるだろうか。

もちろん、我が家が完璧なしつけができているとは思わない。それでも、「これはちょっとよろしくない」とか「人に迷惑をかけている」と思うことは少し考えれば分かる。そういった基本的な部分は厳しく律し、他の部分は自由にする。そういった見極めとメリハリを大切にしている。

躾は「身を美しくする」と書く。よく躾られた人は所作や行動が美しい。少しでも美しく育ってくれるように、我が家もしつけには気を配っていきたいと日々思っている。