緩くいこうぜ、人生長いんだ。

30代、適当に生きようぜ。

コンサルの価値

タスク管理の考え方に「重要×緊急マトリクス」というものがある。タスクを重要度と緊急度のマトリクスにして、優先度を決めるというものだ。

 

「A:重要かつ緊急」は必ずやらないといけないこと。つまり、締め切りのある成果物や報告会までの資料作成など。

「C:重要ではないが緊急」は重要と錯覚しがちなこと。つまり、他の人から受けた急ぎの質問やSNSのチェックなど。

「B:重要だが緊急でない」は効果的なもの。つまり、準備や計画、作戦決めなど。

「D:重要でも緊急でもない」はやらなくても良いこと。つまり、休憩やメールボックスの整理など。

 

今自分が持っているタスク、あるいは降ってきたタスクをマトリクスに当てはめ、優先度順にとりかかる。とりかかるべき優先度は、

A:重要かつ緊急 > B:重要だが緊急でない > C:重要ではないが緊急 > D:重要でも緊急でもない

となる。

緊急度と重要度のマトリクスでタスクの優先順位を付ける (jooto.com)

 

この考え方自体は相当有名なので、知っている人は多いと思う。では、実践できている人はどうだろうか。相当少ないだろう。

 

コンサルという立場でクライアントの現場に入り、今携わっているプロジェクトも踏まえて最近思うのは、日々の仕事の中では本当に「C:重要ではないが緊急」のタスクが多いということ。そして、みんなそれに振り回されているために、本当にとりかかるべき「重要」なタスクが放置されている。結果、非効率な業務を回したり重大なミスを誘発したりしてしまっている。

電話対応なんてまさにその最たるもので、受けた瞬間にそれが緊急タスクになってしまう。大抵重要ではないのに、出るまでそれが本当に重要なものなのかは分からない。しかし、出てしまえばそれは緊急タスクなので対応せざるを得ない。そうして時間が持っていかれる。本当に電話文化は止めた方が良いと思う。

プロジェクトのタスクも同じ。スケジュール的にはお尻があるので重要かつ緊急に思えるが、だったらスケジュールを伸ばすなり、当初からゆとりを持たせておけばよい。そうすれば、どのタスクも緊急ではなくなるので、ゆとりを持って計画・進行することができる。

 

コンサルという立場で現場に入る価値は、放置された重要なタスクを見つけ、解決することにあるのではないだろうか。しかも、それを仕組み化できればなお良い。みんなが忙しい日々の中で「いつかやろう」とか「出来たらいいな」と思っていることを見つけ、提案し、解決する。そこにコンサルとしての価値があるのではないだろうか。

そう考えると、今の私は一プロジェクトの中ではそれができているが、クライアント全体に対してはできていない。その辺りの意識を持って日々の仕事に取り組むと、もう少し違う景色が見えてくるのかもしれない。

じゃあ仮に見つけたとして、どうやってそれを仕事にまで持っていくのかは正直分からないのだが、何か一つチャレンジしてみる価値はあるかもしれない。それこそが、私にとっての重要なタスクなのだろう。