緩くいこうぜ、人生長いんだ。

30代、適当に生きようぜ。

混ぜるな危険

昨日、タスクを重要度と緊急度でマトリクス上に配置して優先度を決める考え方を紹介した。


それを土台に今の仕事を振り返って思うのは、緊急度の高いタスクの扱いの難しさだ。具体的に言うと、緊急度の高いタスクと重要度の高いタスクの相性がすこぶる悪い。それら二つは決して混ぜてはいけない。

後者のためにどれだけ計画を立てて準備をしようと思っても、緊急度の高いタスクが生まれた瞬間に計画が意味を持たなくなる。ようやく緊急対応が終わって重要度の高いタスクに戻っても、今度は計画を微修正しなければならないし、計画が出来上がる頃にはまた新しい緊急タスクが生まれている。結果、重要度の高いタスクの進捗がどんどん遅延し、全く進まなかったり担当者の残業につながったりする。

 

まさに今自分はこの状況に置かれている。これまで半年間携わってきた案件(A)は、緊急度よりは重要度が高い。だから常に先を考えて計画し行動することができた。一方で、4月から新しく携わっている案件(B)は、緊急度の高いタスクが多い。だから、いかにBの準備をしたり予定を先に入れていたとしても、Aの緊急タスクが発生した瞬間に動けなくなってしまう。残タスクは業後に対応するしかないので、4月に入ってから残業時間が大幅に増えている。

残業時間はまぁ良いとして、問題はこれまで上手く回せてきたAが回らなくなることだ。一応私はAの案件をしっかりと回すことに責任を持ってクライアントを支援しているので、そこを崩してしまうとそもそも私のパフォーマンスが悪いということになる。しかし、その理由が新しく依頼されたBの案件ということになると、そもそもアサインがおかしかったのでは?という話になる。これはこれでややこしいし、私個人の力では解消できない。

 

自分の経験も振り返って思うのが、重要なタスクと緊急のタスクは対応する人をはっきりと分けるべきということだ。正直、この相反するタスクは両立できない。両立できないものを一人で抱えるから作業効率が落ちる、残業時間が増える、疲弊する、という流れが多くの企業で起きているのかもしれない。

そう考えて外を見てみると、緊急度の高いタスクがメインである消防士や警察、医者などは、常に時間とタスクにゆとりを持っている(実態を知らないので違ったらごめんなさい)。でも間違いなく言えるのは、彼らはいつ何時緊急度の高いタスクが入ってきたとしても、「重要度の高いタスクと半身」なんてことはないということだ。

企業も同じように、重要度の高いタスクを担当する人と緊急度の高いタスクを担当する人を分け、前者は計画通りに進めるように、後者は時間にゆとりを持っていつでも動けるように備えておく方が良いのではないだろうか。