緩くいこうぜ、人生長いんだ。

30代、適当に生きようぜ。

30代、上手い立ち回りが重要と知る

 

人が二人以上集まると、そこに人間関係が生まれる。人間関係とは、言ってしまえば想いのぶつかり合いだ。だから上手くいくこともあれば、こじれてしまい面倒臭くなることもある。

yoshisroom.hatenablog.com

 

関わる人間が二人ならシンプルだ。しかし、三人以上になると途端に厄介になる。あの人とこの人は仲が良い。この人とその人は表ではよく言っているけど裏ではバチバチしている。好き嫌いに利害関係が絡み、表面からは見えないところで物事が進んだりする。パワーバランスと地雷をよく見て、自分の立ち位置や言動を上手く調整しておかないと、いつ被害を受けるか分かったものではない。

 

昨日、4月から関わる案件の歓迎会に参加した。クライアントとしては既に一年近くお世話になっており部署は一緒なのだが、その中のグループでいうと三つ目だ。一年で三つのグループを見ると、そのカラーの違いやグループ内外のパワーバランス、人間関係が見えてくる。

これまでの約半年間、私はあるグループの長の方(Aさんとしよう)に非常に気に入られて、よく飲みに行ったりしてきた。半分は営業活動でもあるのだが、半分はAさんの考え方に共感しているからだ。Aさんは部の中でもなかなか影響力のある方で、おかげさまで部内での私の認知度も高まり、良い感じに動けてきた。

これまで私は、そのような関係を一つの武器と捉えていたのだが、見方によってはリスクにもなると気づいた。つまり、Aさんを良く思わない人からすると、Aさんに好かれている私は邪魔な存在でしかないのだ。また、仮にAさんが異動した場合、Aさんのおかげで作れている私の立場は一気に崩れてしまう可能性がある。日本史でいうところの道鏡なんかがそのケースだ(時の孝謙天皇の寵愛を受けて法王にまで昇進。しかし、天皇崩御されたことで後ろ盾を失い失脚)。

 

今の自分の立場を維持しながら不利な状況に置かれないようにするためには何をすべきか。それは、自分の立ち位置や状況を客観的に見て過剰に偏りすぎないように調整することだ。今でいえば、Aさんの後ろ盾が強い状況にある。これはこれで守って上手く使いたいが、リスクでもある。だから、Aさん以外の後ろ盾を作る必要がある。あるいは、「Aさんのおかげで仕事がある」と思われないように、きちんと実力を示していく必要もある。現状が上手くいっているからと言ってそれに甘んじることなく、自分の立ち位置を冷静に見て、うまーく立ち回ることが欠かせないのだ。

これまで仕事をする中で、ここまで人間関係や社内政治について考えたことはなかった。20代の頃は、人間関係を気にして上手く立ち回ることは本質的でなくかっこ悪いことだと思っていた。しかし、30代になりその重要性が見えてきた。間違いなく重要な要素だし、これを抜きに出世したり大きな仕事を成し遂げる人はいないだろう。

どれだけ自分が人間関係を面倒と思っていたとしても、自分自身が人間で、その中で生きているのだから仕方ない。必要経費と割り切って、上手く立ち回って生きていこう。