相手に興味を持つ
以前職場の上司と話をしていたら、「相手の話を聞くときは、相手に興味を持って、どんな人なのか知るための質問をすると良い」と言われた。
「相手に興味を持つ」。これこそ、私が最も苦手とすることで、これから身に付けるべきスキルの筆頭だと思っている。
この話を受けて、自分のコミュニケーションを振り返ってみると、事務的な話は抜きにすると、基本的に自分のことしか考えていないことに気付いた。
質問をするときは、「自分はこう考える」ということを重視するし、リアクションもどこか自分を良く見せるために言っている節がある。
コミュニケーションの結果、相手がどんな人かに関する理解が深まることはあまりなくて、ただ自分が良い時間を過ごせたか否かしか考えていない。
20代の頃は、相手から教えてもらう立場だったからそれでよかったのかもしれない。自分が欲しい情報を相手から教えてもらう。そのために質問をする。それでよかった。
30代になった今は少し違う。自分が得をしたかではなく、まず相手が良い時間を過ごせたかを考える。そのうえで、自分も良い時間を過ごす。逆の視点と行動が必要だ。
相手にとって良い時間とは、相手自身について話すことだと思う。
大半の人は自分についてもっと話したい。でも、毎日の中でそんなに多くのことを話す機会はない。だから、せめて自分との会話の中では、そういった色々を話すことができれば、きっと相手は満足してくれる。
その原動力が、相手に興味を持つことなのだと思う。
とはいえ、私は生来的に相手に興味がないので、最初は無理やりにでも興味を持つことから始めるしかないと思う。嘘も繰り返せば本物になる。
いつか本当に興味が持てるようになるその日まで、少しだけ頑張ってみようと思うのだ。