緩くいこうぜ、人生長いんだ。

30代、適当に生きようぜ。

上じゃなくて、前を見よう

一緒に働いているメンバーとお昼ご飯に行った。

単純にたまには外で食べたかったのと、彼が普段何を考えて仕事をしているのかを知りたかったからだ。

 

話をしていると、彼は昔の私に似ていると感じた。

「優秀」とする他人を常に見上げ、その人と自分を比較して過剰に卑下する。

結果、いつも何かに追われているような状態で、漠然とした不安感がある。

 

上を見ることは良いことだ。

しかし、向きすぎていては疲れてしまう。

 

昔の私もまさにこんな感じだった。

それが直ったのは本当に今年に入ってから。

 

常に上を向いて自分を卑下していた結果、前職では休職したし、現職ではメンタルの波が大きかった。

常に自分を卑下しているもんだから何事に対しても自信がない。

自信がないから他人に甘え、依存しようとするが、他人はそこまで優しくないので裏切られる。

結果、より落ち込んでさらに自分を卑下してしまう。

ただただ生きにくい考え方だった。

 

彼がどこまで私と同じ思考をしているのかは分からない。

しかし、ある程度は共通点があることは間違いないだろう。

 

彼の話を聞いて、自分にとって大切な考え方が一つ固まった。

「上じゃなくて前を見よう」

 

上を見ると、どうしても自分が劣っている点が目立ってしまう。

自分よりできる人なんて世の中にごまんといる。

そんな人すべてに勝てるわけがない。

というか、そもそも勝つ必要もない。

 

本来やるべきは、上を見て自分を比較して卑下することではなく、前を見て自分の人生を歩むことではないだろうか。

 

自分には何ができるのか、何が好きなのか。逆に何が苦手なのか。

それをどう伸ばすか、埋めるのか。そのためには何をすべきなのか。

そんなことを考えて前に進んだ方が、立ち止まって上を見るよりよほど生産的だと思う。

 

その結果どこに行きついているかは分からない。

でも、どこに行きついていようと、その過程で経験したことが人生となるのであれば、なんでもOKではないだろうか。

 

そんなことを思いながら、いつか彼もそんなことに気付くと良いなぁと思った。

説教臭く伝えてもきっと響かない。

であれば、私は彼がそれに気付くのをサポートしてあげたい。

 

上じゃなくて、前を見よう。

自分にとっても大切な言葉が生まれた瞬間だった。