緩くいこうぜ、人生長いんだ。

30代、適当に生きようぜ。

「私」が私の邪魔をする

今年はマネージャー昇格を目指して自分の考え方や行動を変える年としている。

ここまでの約5か月間を振り返ると、かなり色々な面が変わってきている気がする。

しかし、何かもう一つ、あと一押しが足りない感覚がある。

 

その原因を考えたら、頭の中にイメージが出てきた。

道の途中に大きな鉄の塊がある。

前に進みたいのにその塊が邪魔で進めない。う回路もない。

その塊は大変重くて硬いので、動かすことも壊すこともできない。

 

その正体をよく見てみると、「私」と書いてある。

そう、「私」が私の邪魔をしているのだ。

 

目の前の「私」は、これまで自分が培ってきた「私」という人間そのものだ。

経験、能力、考え方、人からの見え方。

長い年月をかけて培った「私」という存在だから、硬く、重く、簡単には壊せない。

 

これを乗り越えれば私はきっと変われる。

今までの自分を乗り越えられる。

それは分かっているけれども、目の前の「私」をどうすることもできない。

 

さらによく観察してみると、その塊の下には「子供頃の私」がいた。

泣きそうな目で両手を広げて睨み、私の道をふさいでいる。

 

何がそんなに嫌なのか。何がそんなに憎いのか。

私は「私」に問いかける。

しばらくすると、答えが返ってきた。

 

「私は、もう十分頑張っている。」

 

そうか、「私」は誰かに言ってほしかったんだ。

「あなたは十分頑張っている」と。

「凄い」とか「ありがとう」とかもちろんありがたいけど、それよりも何よりも、

「もう今のままで十分、あなたは頑張っているよ」と言ってほしかったんだ。

 

その言葉に気付いた瞬間、なんだか心が満たされた気がする。

そうか、私は頑張っているのか。

私はただ誰かにそう言ってもらいたかっただけなのか。

 

目線を上げると、目の前の「私」はいなくなっていた。大きな塊もなくなっていた。

私は前に進める。

でも、「私」はいなくなったわけではない。きっとまたどこかで、私の道をふさぐだろう。

その時も、きちんと自分の声を聴いてあげよう。

「私」が私の邪魔をしても、「私」は私の敵ではない。

過去も未来も現在も含めて、私は私として生きていくしかないのだ。