マイペースでいこう
最近、字をきれいに書くための練習をしている。
10分程度の短い時間だが、ジャポニカ学習帳を開いて平仮名とカタカナの50音をゆっくりと書く。まだまだ下手ではあるものの、それなりに上手になってきた気がする。
ポイントは、「ゆっくりと書くこと」。そして、その結果として「止めるところではしっかりと止めること」。
例えば"あ"なんかは、一画目の横棒を引いたら、そのまま流れで二画目に行くのではなう、一度しっかりと止めて、ペンを離す。そして、二画目の頂点をしっかりと刺したうえで、線を引く。三画目も同様。
速く書こうとしない。ゆっくりで良いので、丁寧に、しっかりと止まりながら書いていく。これだけで、だいぶ線をコントロールできるようになり、字が上手くかけるようになったと思う。
ふと、これは字以外にも言えるのかもしれないと思った。
例えば話すとき。スピード重視でバーッと話すよりも、ゆっくりとじっくり考えながら話す方が好きだ。その方が変なことを言わないし、自分自身落ち着いて話すことができる。
例えば呼吸。日常の中では、無意識のうちに呼吸が浅く・速くなってしまうが、これを深く・ゆっくりと行うと、なんだか頭がすっきりして落ち着いてくる。
私はこれまで、色々なことを速くやろうとして来ていたのかもしれない。
字でいえば、速く買おうとすればするほど雑になり、何を書いたのかわからなくなる。急げば急ぐほど、もっと速くしなければという強迫概念に追われ、雑になっていく。その悪循環が続く。
もちろん、速さが求められる場面ではそうすれば良い。でも、そうでないならば、もっとゆっくりマイペースで良いのかもしれない。字を書くのも、考えるのも話すのも。自分が一番落ち着いて、やりやすいペースで進めるのが最も安心するし確実に成果が出せるのだ。
その結果として、字が上手くなれば儲けものだ。